女性専用風俗 甲府秘密基地 (出張専門) | 神は死んだ

7/30 18:22 UP! 神は死んだ YUYU(ユユ)(29)

YUYU(ユユ) 神は死んだ
ある日神が死んだ、その日から子供が神になった。


僕が生きるこの世界には神様がいた。神様はいつも僕を見ていて、気が短くて、世話焼きだった。神様の名前は島田紳助だ。
子供の時から芸人に憧れていた。壁がお客の熱気で結露するほどの超満員の劇場、滝のように降り注ぐ拍手と歓声に呼び込まれて登場する僕。そんな妄想が明日夜が明ける事と
同じで当然訪れる思っていた。小学校の授業中もネタ帳へ漫才を書いていた。注目を浴びるチャンスが来るたびに神が僕に叫ぶ、
「逃げるな」
涙を流すほど悔しい思いをした時も
「笑いに変えろ」
選択に迷う度に島田紳助ならどっちを選ぶんだ?そうやって決めてた。いつか芸人になって紳助さんを僕の漫才で笑わせる、それが僕の信仰だった。ずっとそうやって生きてきた。
 ある日駅に備え付けてあるテレビでニュースが流れた。テレビの向こうで
神様が涙を流してた。その日神が死んだ。テレビの前で立ち尽くす僕、急に部屋の電気を消されたような気持ちだった。冷たい体で無気力になって頭の中を大きな声が響いてた。
「あんたがいなくなったらダメだろ、あんたより人を笑顔にした人間がいるかよ、まだまだ必要なんだよ。俺にはあんたが必要なんだよ」
子供の時からずっと積み上げてきた積み木が崩れた。全ての行動と努力を否定されたような気持だった。神が死ぬ日が来るなんて思ってもみなかった。だから僕は死なない男を神にした。そしてこの日から新しい神が席に付く、その神の名前はユユ僕だ。僕は子供の僕を神にした。
この日から思考に迷う度に僕は考える。子供の僕が見たら残念に思わない方を選ぼうと。あの日授業中に漫才を書いていた僕に見せたい未来を今の僕が作るんだって。チャンスが舞い込むたびに神が叫ぶ
「逃げるな」
そして昨日もまた。
居酒屋のレジの横に鬼滅の刃のガチャガチャがあった。僕がお金を入れてレバーを回すとカプセルが2つ出てくる。ラッキーそう思った時に神が叫ぶ。
「逃げるな」
僕は店員さんに言う。
「2つ出てきちゃいました!」
今日も僕は胸をはって生きています!!

 

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