女性専用風俗 甲府秘密基地 (出張専門) | 昔愛した人

8/30 04:35 UP! 昔愛した人 YUYU(ユユ)(29)

YUYU(ユユ) 昔愛した人
昔々の話。僕が元カノの市川あやめと付き合っていた当時の話し。  
                                
ずっと同じ理由で何度も言い合いになって、仲直りが出来ずに朝が来て仕事に出る。家に帰ってまた喧嘩の続きが始まってまた朝が来る。きっとお互いに喧嘩なんてしたくはなかった、でも先に謝る事ができなかった。
 そして今日、お互いに仕事が終わり仲直りがしたくて少しだけ贅沢なディナーにあやめを誘った。二人で食事をしているとあやめが言う

「別れる?」 

急な一言に驚いた。かっこつけて、

「いいよ。」

そう言った。こんな時にかっこつけてる自分が惨めで、自分のための言い訳を探してた。
                                                          
「じゃあ別れるんだね私たち。」    
                                             

「いいよ」 
                                                         

僕の車に二人で乗り込んだ。長く沈黙が続いた車内であやめが突然言った。
 
「ユユは本当に別れるでいいの?」

「どうしたんだよ?」

「ねぇ答えてよ」

「いいよ」

「そっかぁ、、、いいんだ、、、
じゃあ別れるなら、ねぇ最後に願い。二人で見た思い出の夜景が見たい。あんたと初めてキスをした、あの場所に行きたい。」

別れるつもりなんてなかった。ただ、別れたくない。その一言を言葉にできないだけだった。
                                
暗くて細い林道を永遠とのぼり、甲府の愛宕山の山頂まで来た。

 車をあやめと降りた。2月の深夜、肌を切るような冷たい風が二人を通りすぎる。あの時もこんな風が吹いていた。あの日はこの風が二人を近づけた。寒いと呟くあやめに手を伸ばしてはじめてその肌に指に触れた。しかし今日は伸ばした手をあやめは握らなかった。二人の前に夜景が広がる。あの時と同じ夜景なのに、こんなにも綺麗なのに。心は何も満たされなかった。あやめが言う。

「連れて来てくれてありがとう・・・こんなに簡単に別れちゃうんだね私たち。」
                                
僕は何も言わなかった。                                           帰るために車に戻ろうとするとあやめが言う。

「車に乗りたくない。」                                                     

「乗らなかったらどうやって帰るんの?。」                                             

「歩いて帰る…」                                                        

「そんな事させる訳がないじゃん。2月の深夜だよ?こんな暗い山奥だよ。いいから車に乗って。」

「私たちもう別れるんでしょ…心配なんてしないでよ。」
                                
「するさ、一人じゃ帰らせないよ。あや、車に乗って。」                                      

「優しくしないでよ。ほっとけばいいじゃん。」                                          

「そんな事言わないで。お願い、車に乗って。」
                                                                                                                                                                                   
その時僕は考えていた。僕は男だ、力で強引にあやめを車に押し込んでしまう事もできる。しかし、そんな強引な事はあやめにしたくない。困った僕はこうした。
             
                                
服を全部脱いですっぽんぽんになった。                   
                                                                今できる僕の最善の行動、それはすっぽんぽんになる事だった。
2月の風が僕の全裸をそっと抱いて、すっぽんぽんになってあやめに言った。   
                                                                         
「あやー!!僕はあやが車に乗るまでこの格好でずっといる。この格好でずっと待ってる。お願いだ!車に乗ってくれ!」     
                                  
あやめが叫んだ。     
                                                                             
「キモイ!!キモイ!!キモイ!!」

そう叫だあやめが走って帰ってしまった。
                                
僕は一人、全裸で夜景に照らされていた。涙を流しながら。
                                 
                                                                

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