渋谷のシンボル“ハチ公像”で有名な秋田犬・ハチは、1923年11/10に誕生しました。
お母さんの名前は「ゴマ」、お父さんは「オオシナイ」。

その後、東大農学部で教授をしていた上野英三郎さんに飼われました。毎日渋谷駅まで、上野教授の送り迎えをしていたそうです。

しかし翌年1925年に、教授が脳出血で急死してしまいます(ハチは、その後3日間は何も食べなかったとか……)。

そして知られているとおりに、約10年、毎日駅前で返らぬ主人の帰りを待ち続けたということです。

その一途な姿から忠犬と呼ばれるようになり、1934年4/8に、渋谷駅前に銅像が建てられました。(よって今日4月8日は「忠犬ハチ公の日」とされています。)

銅像の除幕式にはハチ公自身も出席したのですが、翌1935年3月8日に天国へ旅立ちます。

ハチの告別式では16人ものお坊さんによる読経が行われ、多くの人が死を悼みました。

青山霊園には、今もハチと上野英三郎さんのお墓があります。

●映画化もされており、1987年に日本で『ハチ公物語』、そして2009年にはハリウッドで『HACHI』が公開されています！

● ハチ公像は左耳が垂れているますが、野犬に噛み付かれた際の後遺症という説が有力だそうです。

●上野の国立科学博物館には今もハチのはく製が飾られています。

● 東大本郷キャンパスと、上野さんの生誕地の三重県久居駅前には、それぞれ2人一緒の「上野英三郎とハチ公像」がある。

●また、誰かのこういった言葉も残されています。「死ぬまで毎日のように渋谷駅へ通っていたハチ公を、人間的に解釈すると、「恩を忘れない美談」になるかも知れませんが、ハチの心を考えると恩を忘れない、恩にむくいるなどという気持ちは少しもあったとは思えません。あったのは、ただ自分をかわいがってくれた主人への、まじりけのない愛情だけだったと思います。人間にたとえれば、子が母を慕い、親が子を愛するのに似た性質のものです。」

愛情。シンプルであって、とても難しい言葉ですが。何かを動かすのは、常に「愛」なのかなと思います。

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