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SENA(セナ) 考察『満ちてゆく』(2/3)
こんにちは、セナです!

昨日の写メ日記で藤井風さんの『満ちてゆく』について書いたのですが、いろいろ調べたり考えたりしていたらまだまだ書きたいことが出てきて急遽『満ちてゆく』考察パート2ということで今日も"書いてゆく"所存です!

昨日『満ちてゆく』では一般的なピッチであるA=440Hzから意図的にずらされたピッチであるA=432Hzが採用されており、それがこの曲独特の音像を作り出すことに貢献している、というお話をしました。

ところが調べていくと藤井風がA=432という個性的なピッチを使っているのはなにも『満ちてゆく』が初めてではなく、2ndアルバムに収録された『まつり』からだということがわかりました。

ちなみに今日の写真はこの2ndアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」のジャケットです。

篠笛の音色がフィーチャーされ”和”を強く感じさせるこの楽曲はYouTubeでの再生回数も『きらり』に次いで2番目に多く彼の代表曲となっています。

たしかに『まつり』にあわせてピアノを弾こうとしてもピッチが違うので気持ち悪くて弾けません…。

最初『満ちてゆく』を弾こうとしたら音がズレてるのでとうとうぼくのピアノが壊れてしまったのかと勘違いしたことを思い出しました( . .)

ちなみにもし絶対音感の方なら聴いた瞬間「あ、おかしい」と気づくはずですし、むしろ気分が悪くなってしまう方もいるかもしれません。

ぼくは相対音感なのでピアノという”基準”がないと気づけなかったというわけです。

話を『まつり』に戻しますが、なぜ彼がこんな”変”なA=432Hzを使ったかについて。

だってそもそも一般的な楽器は、例えばギターやベース、レコーディングスタジオに置いてあるグランドピアノだってすべてA=440Hzでチューニングされているわけです。

弦の張り具合でピッチの融通が効かせやすいギターやベースならまだしも、例えばグランドピアノになるとこの曲のためだけに調律師さんにお願いして88鍵の鍵盤に張られている弦全てをA=432Hzにチューニングし直し、レコーディングが終わったらまたA=440Hzに戻してもらうなんてことはまぁ現実的に不可能なわけで

その時点でアナログのピアノはレコーディングに使えないっていう制約ができるわけです(彼のほかの楽曲のピアノパートのどれだけがアナログピアノで録音されているか、また世界のどこかにA=432Hzで調律されたピアノがあるのか、定かではありませんが)

それにレコーディングならまだしもライブではピアノ一台の弾き語りだったり、バンドだったりいろんな編成で演奏する機会があると思いますが、果たしてどれだけ楽曲本来のピッチでのパフォーマンスを一貫できるのかという問題もあります。

だし、『まつり』を聴いた人がせっかく手持ちの楽器で演奏したくなっても、あれなんか音が合わない…となるわけです。ぼくみたいに!!

つまり楽曲のピッチを変えるというのは雰囲気をがらりと一変させられる一方で、一般的な音楽の枠組みからズレているからこそそういったいろいろな制約や問題を引き起こしてしまう”劇薬”なわけです。

人間社会と一緒ですね!

発表された当初はチューニングの融通が効かない楽器である篠笛がA=432Hzにしか合わせられなくて楽曲全体もそれに合わせたんじゃないかという説が出たり、それに対して篠笛奏者の方がプロはピッチ(和楽器でいう調子?)ごとに何十本も持っているのが普通だからそれはありえないとかファンの間でもいろんな議論があったようですが、藤井風本人が

「"まつり"という曲は意図的に432Hzという音の高さにしています♫」

とデモ音源の音声映像とともにツイートされたようです。(現在は削除されており確認できません)

彼が作ったデモの段階ですでにA=432Hzが採用されていたということは、ほかでもない彼自身がこの曲はA=432Hzでいくと決めたということです。(小泉進次郎構文)

ではなぜ彼はそんなことをしたのか。

それについてはまた明日書こうと思います…

本当にすみません、長くなりすぎちゃいました…。

あれーおかしいなー今日で書き終わるはずだったのになー。

というわけで「考察『満ちてゆく』」パート3、明日の完結をお待ちください⟡.·*.

以上、セナでした!

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