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9/15 12:57 UP! 空き巣に入られてしまった男 KIRITO(キリト)(26)

KIRITO(キリト) 空き巣に入られてしまった男
この物語は家の鍵を閉めなかった男が空き巣に入られ、そのやるせない気持ちを何とかする為、こうして文章に起こしエンタメ化する事で「まあネタになったからいいか笑」と笑い飛ばす為の物語である。
僕は今の今まで家の鍵というものを閉めたことがほとんどない。それは今回富山の実家に帰っていた間も例外ではなかった。
夜中23時過ぎ頃、実家から東京の家に帰ってきた。
部屋に入って荷物を置き異変に気づいた。
カーテンが揺れている。
近づいて見てみると窓が半分開いており外からの風がカーテンを揺らしていた。
この段階で嫌な予感はした。
次に押入れが目に入った。
いつもはしっかり閉めている押し入れが不自然に左右が少しずつ空いている。
誰かが隠れてる可能性も脳裏に浮かんだ。
念の為押入れから物音が聞こえないことを確認し、恐る恐る押し入れを開けた。
パッと見た感じは異変はない。
がしかしよくよく見るとあらゆるファスナーが全開になっている。これはいよいよおかしい。
そして1番恐れていた事が現実となる。
現金の入ったポーチからお金が全てなくなっていたのだ。
言葉が出てこなかった。まさか自分の身にこんな事が起こる日が来るなんて想像もしていなかった。
取られる物なんてないし仮に何かあったら経験として面白くない?ぐらいに冗談半分に思っていた。
しかし実際にこうして経験してみると誰かが勝手に入ってきた気持ちの悪さと現金が取られてしまった事実に久しく忘れていた怒りを覚えた。
すぐに警察に連絡をし、自宅へ来てもらうことにした。
事情を説明し聞き取りも終え、1番気になるお金が帰ってくることはあるのか質問してみた。
結果は難しいとの事だった。
この人が取ったという確実な証拠がなければ捕まえることもできないと言われた。
これはもう仕方がない。
鍵を閉めなかった自分が悪い。
夜遅くに駆けつけてくれた警察の方にお礼を言い解散した。
今日ほど後悔した事も中々ない。これからは鍵を必ず閉める事を誓った日となった。
この文章はこの日を忘れないための自分への戒めでもある。
そしてやはりこの日の出来事を文章にし皆さんに見てもらう事で「コイツバカだな」と思って頂き「これで一つネタになったな笑」と思いたい男の物語なのである。

 

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