5/27 09:52 UP!
ある大学生の青春の断面。

村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」を読んだ。内容は大学生の青春の断面が切り取られていて、意味があるようで意味はないのだが、小気味よくカラッとした文章には懐かしさや哀愁が漂っていて、1970年代の雰囲気を感じることができた。日本的ではない掛け合いやジョークも春樹さんらしい。以下
「ねえ、私って幾つに見える?」
「28。」
「嘘つきねえ。」
「26。」
女は笑った。
「でも悪い気はしないわよ。独身に見える?それとも亭主持ちに見える?」
「賞金は出るんですか?」
「出してもいいわよ。」
年齢に関するやり取りの中で「賞金は出るんですか?」と言うのがあるが、これがジムキャリーっぽくて、アメリカ映画を見ているようだった。短くサラッと読める一冊なので、小旅行のお供にポッケに入れておくと暇をしなくてよさそうだと思う。
「ねえ、私って幾つに見える?」
「28。」
「嘘つきねえ。」
「26。」
女は笑った。
「でも悪い気はしないわよ。独身に見える?それとも亭主持ちに見える?」
「賞金は出るんですか?」
「出してもいいわよ。」
年齢に関するやり取りの中で「賞金は出るんですか?」と言うのがあるが、これがジムキャリーっぽくて、アメリカ映画を見ているようだった。短くサラッと読める一冊なので、小旅行のお供にポッケに入れておくと暇をしなくてよさそうだと思う。