5/23 09:05 UP!
あなたの心は空を飛ぶ鳥と同じです。

村上春樹さんの6年ぶりの新作「街とその不確かな壁」を読んだ。二つの世界をいききすることになる主人公が描かれており、内容としては、仮象と実体をめぐる書で、壁のどちら側が内で外なのか?どちらが架空で現実なのか?という認知論的な問いがある。
他の人の感想を読むと、読みやすいという意見が多かったが、個人的には置いて行かれた感がある。村上作品あるあるだと思うが、その中でもこの本は読み手の考える力が必要なんだろうなと思う。650Pと決して短くはない文量だが、好きだった人がどこに行ったのか、少年と取り残された家族はどうなったのか
心残りのある幽霊、影のある現実に戻る主人公のことなど、描かれていない部分があり、もっと書いてほしいと思った。最後に好きだった表現を紹介しようと思う「あなたの心は空を飛ぶ鳥と同じです。高い壁もあなたの心の羽ばたきを妨げることはできません。」現実で生きる術のように感じる言葉だと思う。
他の人の感想を読むと、読みやすいという意見が多かったが、個人的には置いて行かれた感がある。村上作品あるあるだと思うが、その中でもこの本は読み手の考える力が必要なんだろうなと思う。650Pと決して短くはない文量だが、好きだった人がどこに行ったのか、少年と取り残された家族はどうなったのか
心残りのある幽霊、影のある現実に戻る主人公のことなど、描かれていない部分があり、もっと書いてほしいと思った。最後に好きだった表現を紹介しようと思う「あなたの心は空を飛ぶ鳥と同じです。高い壁もあなたの心の羽ばたきを妨げることはできません。」現実で生きる術のように感じる言葉だと思う。