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今を、そして少し先の未来を見据える主人公は達観していて強かった。

小野寺史宣さんの「人」を読んだ。この小説は本屋大賞2位になった作品で、両親を立て続けに亡くした20歳の主人公が、様々な人と出会い、その人との出会いによって立ち直り、前を向いていく姿が描かれている。
不幸は続くし、大学は諦めることになるし、遠い親戚にはたかられるし、友人は自分がいない間に部屋に女性を連れ込んだりするしと、散々なことが続くが、誠実な主人公は身近に信頼できる人を増やしていく。今を、そして少し先の未来を見据える主人公は達観していて強かった。
お金も道もベースも仕事も色んなものを譲ってきた主人公が最後に譲らなかったのがひとだ。この人と一緒にいたいと思える女性。独りだから、そばにいてくれることのありがたさを知る。最後の一文、伝えるその言葉はシンプルだけど、主人公らしくて良かった。
不幸は続くし、大学は諦めることになるし、遠い親戚にはたかられるし、友人は自分がいない間に部屋に女性を連れ込んだりするしと、散々なことが続くが、誠実な主人公は身近に信頼できる人を増やしていく。今を、そして少し先の未来を見据える主人公は達観していて強かった。
お金も道もベースも仕事も色んなものを譲ってきた主人公が最後に譲らなかったのがひとだ。この人と一緒にいたいと思える女性。独りだから、そばにいてくれることのありがたさを知る。最後の一文、伝えるその言葉はシンプルだけど、主人公らしくて良かった。