3/13 08:00 UP!
自分が好きでしていることに、愛なんて言葉使えるわけがない。
エゴイスト読了。一言でいうと純愛小説だが、そこには相手を想うことの葛藤が描かれている。主人公は相手を救いたい、相手が求めていることをしていると思いたい一方で、それが単なる自分のエゴ（押し付け）なのではないかと悩みつつ、対象が恋人、その親になっても変えられない自分の愛情表現に嫌悪のような想いを抱く。
恋人の母親にした提案を言葉ではない丁寧な対応で拒否されることによってさらに思い悩むことになるが、最終的にはその想いが母親によって救われ、自分自身の出生を遡り葛藤し決別した自分の過去とが和解するようなそんなラストだった。
個人的には導入で描かれている主人公の心の描写や、決別した故郷に対して勝ち誇るような感覚を描いている導入部分が好きだったが、中盤・後半で感じる葛藤の息遣いやテンポもよく、飽きることなく最後まで一気に読めてしまう小説だった。映像でどう表現するのか映画もぜひ観てみたい。
恋人の母親にした提案を言葉ではない丁寧な対応で拒否されることによってさらに思い悩むことになるが、最終的にはその想いが母親によって救われ、自分自身の出生を遡り葛藤し決別した自分の過去とが和解するようなそんなラストだった。
個人的には導入で描かれている主人公の心の描写や、決別した故郷に対して勝ち誇るような感覚を描いている導入部分が好きだったが、中盤・後半で感じる葛藤の息遣いやテンポもよく、飽きることなく最後まで一気に読めてしまう小説だった。映像でどう表現するのか映画もぜひ観てみたい。
