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SUBARU(スバル) 言葉の感度が鋭く読み返したい小説。
三浦しをんさんの「船を編む」読了。最高に読み応えのある中編小説だった。内容は辞書を編集する編集者たちの話で、言葉に対する感覚が鋭く描かれていて「へー!」と唸ることが多かった。主人公の馬締さんならこの「唸るの」用法についてどのように思考を巡らせるのだろうなと考えてしまう。

作中の主人公たちのやりとりやから好きな言葉が多くあるんだけど、その一つに「辞書を引いた時にその言葉が検索した人の救いになっているか」というような一節がある。正しい言葉を届けることだけでなく、言葉によって人を救うのだという強い意志を感じて、月並みな表現になるけど胸が熱くなった。

登場人物が派手ではなく、身近にいそうであったり、どことなくユーモアがあり憎めないのもすごい良かった。取材の力もあってか、辞書を制作する工程や苦労のリアリティが高いのも引き込まれた要因だと思う。あと、330Pの中で時間軸が15年も過ぎるので完成にあたっての感動がこちらにも伝わってくる。

おまけではないが、巻尾に主人公の人柄が伝わる恋文が添えてあるのでそれも読んでほしい。その恋文を読みたいと思いながら、本文では読んだ人の感想に留まっているので、最後に読むことができてちょっとしたラッキーを得た感覚になれる。本屋大賞を取る理由もわかるのでぜひ皆んなにも読んでほしい。

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